駄菓子のブログを書いていて、いつも気になっている
お菓子があるんです。それが、「たん子たん吉」です。
忘れもしない、私が7歳くらいで、
お小遣いをもらい始めた頃でした。
初めて「鮫洲の牛乳屋」と仲間内で呼ばれていた駄菓子屋に、
一人で出かけて行きました。ポケットのなかで握られた15円。
なぜかわからないですが、15円でした。今でも覚えています。
半間の間口の、敷居をまたぐと、土間の上に縁台いっぱいに
駄菓子があふれています。薄暗いその店で私は一心に、
駄菓子や
おもちゃを物色していたのです。
するとそのお店の常連客らしいお兄さんが(推定8歳)
片手を口元に持って行き、「へへへ・・・こりゃうめえや」
と、だれにともなく言っているではないですか。
子供心にギョっとしたのを覚えていますが、そのとき、
左手にもっていた小さな袋が、「たん子たん吉」でした。
店の中で飲み食いするべからずというルールを知ったのは、
それからずっと後のことなので、不思議には思いません。
しばらく考えた挙句、私も「たん子たん吉」を雷同買い
してみました。
パチンコも欲しかったんですけど。
ほんとうに、おぼろな記憶なのですが、袋には男の子と
女の子が、クッピーラムネのような構図で描かれていた気がします。
あんなにカラフルではなく、白黒に近い彩ではなかったかなあ。
そして、袋は和紙のような材質で、破くと正露丸のような
黒くて丸い玉です。
ためらいも無く食べてみます。「たん子たん吉」は、
チョコレートの香りのする、淡い甘さの、ちょっと固めの
お菓子でした。
とてもおいしかった記憶があり、「ああ、あのおにいちゃんは
ほんとの事を言ってた」と思ったわけですが、何故かその後、
ほとんど口にすることなく、いつしか記憶の底に
しまいこんでしまったのでした。
いまでも、あるのなら是非食べてみたいのですが・・・。
消息をご存知のひとがいたら、教えてください。